カイロこまば通信 第5回
【2007.01.15 発行】
テーマ:運動!運動!って、どのくらいの運動が必要なの?
あなたは、「普段運動をしていますか?」と聞かれると、「ん~」と悩みませんか? 毎日の習慣としてウォーキングやジムでのトレーニングを一定時間行っている方ならともかく、家事や通勤で歩く程度という方は悩んでしまいますよね。(家事や育児だって結構疲れます。これも運動じゃないの?という方、お気持ちよく分かります!!)
さてさて、そういう人の指標となりそうなデータをお教えします。といっても、2006年7月に報告された「健康づくりのための運動基準2006」(運動所要量・運動指針の策定委員会)のご紹介です。
この報告は、「健康日本21」という厚生労働省の取り組みの一貫です。昨今話題のメタボリックシンドロームの考え方を取り入れながら、国内外の新しい研究報告をまとめ、再度基準を策定しなおしたものらしいです。
生活習慣病を予防するためにはどのくらいの運動が必要かという点を、「身体活動量」、「運動量」、「体力」に分けて基準値を作っているのですが、ここでは「身体活動量」に絞って取り上げてみます。
先に結論から行くと、「23メッツ・時/週」が基準だそうです。メッツとは運動強度の指数らしいのですが、この報告では3.0メッツ以上の生活活動を対象として、それを1日換算で約60分行うことが基準になるそうです。
でもこれではさっぱり分からない。「メッツって何?」ですよね。具体的に3メッツの活動を例に取ると、普通の歩行、屋内の掃除、家財道具の片付け、大工仕事、子供の世話(立位)などだそうです。面白いところでは、ギター:ロック(立位)というのもありました。これよりも活動量が多いものはメッツ数が高くなります。
詳細をお知りになりたい方は、『健康ネット』(この言葉で検索を)というホームページから取得できますので、ぜひ読んでみてください。
私の場合、平日1時間ほど自転車(4.0メッツ)に乗っているので何とかクリアかな?というところですが、皆さんはどうですか?毎日1時間歩いたり、掃除をしている人は少ないのではないですか?
でも、これだけの活動を毎日行うことを考えると、効率的に身体が働けるようにしておかないと、疲労や負担が蓄積して、腰痛や手足の痛みといった症状を引き起こしてしまうのでは?というところが気になります。
カイロプラクティックには治療を行う上での哲学があります。その中にはQOL(生活の質)を上げることがあります。身体活動を行いたくても、痛みがあったり、動きづらさがあると継続して行うことが出来ません。より身体活動を行いやすく導くこともカイロプラクティック治療の目的となるのです。
"3メッツ以上の活動で1日60分!"これが生活習慣病を予防するためには必要な基準値です。
- あなたはこれだけの活動が出来ていますか?
- これだけの活動を行える身体を維持していますか?
※バックナンバー一覧はこちら↓