カイロこまば通信 第42回
【2008.8.11 発行】
テーマ:栄養は健康の源…もちろん筋骨格にも大切です!
最近は暑い日が続いていますが、体調を崩していませんか? 東京の暑さから逃れようと、先日家族で河口湖へ行ってきました。子供達におっきな富士山を見せてあげたいという思いから河口湖を選択したのですが、ついでに朝霧高原にあるまかいの牧場にも行ってきました(魔界の牧場?と思ってしまうような、なかなか不思議なネーミングですよね…実は馬飼野という性が由来だそうです…)。
牧場ではウサギや羊にニンジンをあげたり、やぎとお散歩したり(これがなかなか大変で、動いてくれないのですよ…)と色々楽しめるのですが、私の一番のお目当ては農場レストランでした。バイキング形式で、土日祝だと大人1890円と少々お高めなのですが、富士山麓の地産の食材を使った料理はとにかく美味しい(とネットでの評判を見ていたのですが、間違いなかったです…)。トマトやなすを使ったちょっとした前菜からローストビーフや牛乳コロッケ、グラタン、更にはパンやケーキ、牧場の牛乳、アイスクリームとどれをとっても美味しいのです(ここぞとばかりに何度もおかわりを…)。
その時に感じたことが、「地産の食材は味だけでなく、絶対栄養も濃いよな…」です。子供の頃に祖父母の家(信州です…)で食べた熟したトマトやなすの味が蘇ってくる気がしたのですが、取れたての食材を食べるとそれが本来持つパワーを感じますよね。都会のスーパーで購入する野菜にはそれほどのパワーを感じないような気がするのですが、どうでしょう…。
牧場での感動を受けて今回は栄養素をテーマにお話します(あまり関連性はないのですが…まあご勘弁を…)。
栄養と言うと、生命を維持するために必要なものでどちらかと言うと病気の予防を意図したものと捉えますよね。カイロプラクティックと栄養…何か不釣合いなように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。というのは、カイロプラクティックの父であるD.D.パーマーは、サブラクセーション(神経系の健全さに影響を及ぼす機能的/構造的/病理的関節変化…)が引き起こされる要因の一つとして毒(食事や栄養を意味しています…)を挙げているからです。
また、当院でもよく用いられるAK(アプライド・キネシオロジー:カイロプラクティックのアプローチ法の一つ)では、健康の三要素として構造、化学(ここに栄養が関わります…)、精神をあげており、それらが正三角形のようにバランスが取れていることが理想とされています。
AKはカイロプラクティックの本場でありサプリメント大国であるアメリカで発展してきたということもあって、必要な栄養素をサプリメントで補充することを薦めています。ただ、日本はアメリカほどサプリメントが普及していませんし、手に入る種類にも限りがあります。ということもあって私自身サプリメントのお話をさせて頂くことはほとんどない(※これを記入した当時のお話です…)のですが、昨今の食生活の変化を考えるとサプリメントという選択肢も大切なのかもしれません。
AKではどのように栄養素を用いるかという点を参考までお話しておきますと、各種筋肉と内臓との関連から必要な栄養素を定義しています。例えば、上腕二頭筋という腕にある筋肉は胃との関連性をもっており、必要に応じて希塩酸や十二指腸エキス、クロロフィルといった栄養素を指導します(日本ではなかなか手に入りませんよね…)。縫工筋という大腿にある筋肉は副腎との関連性をもっとおり、ビタミンB5(パントテン酸)やビタミンC、副腎エキス、更にはマンガンやチロシン、塩分といった栄養素が関わってきます。筋力の弱化が来院毎に戻ってしまうような場合は栄養素が必要かもしれません。その他、回盲弁症候群といった問題に対してそれに応じた栄養素を指導することも大切なのですが、日本ではなかなか…。ただ、患者さんにとって有益なことでもありますので、サプリメントに限定せず食材からの摂取も含め、今後検討して行かなければならないな…と考えています。
今回はご紹介までとなってしまいましたが、栄養素は今後もお話して行きたいテーマです。なので、次回をご期待ください。
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