『AKにおける内臓機能へのアプローチの概略…』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:AKにおける内臓機能へのアプローチの概略…

当院で用いているアプライド・キネシオロジー(AK)は、筋力検査を通じて身体の状態を探って行きます。その際、筋骨格のバランスだけでなく、QOL(生活の質)を向上させる目的のため内臓の機能性も考慮します。その点についてご紹介します。

今後しばらくは食生活習慣に伴う体調不良をテーマにお話して行く予定です。

今回はその前段として、AKにおける内臓機能へのアプローチの概略をテーマとします。とは言え、このようなテーマですが、当院ではAK準拠でアプローチしている訳ではありません。独自の判断法を加えながら適切なアプローチを選択しております(アプローチというよりはアドバイスに重点を置いているとも言えますが…)。その点、お含みおきください。

まずAKとはアプライド・キネシオロジー(カイロプラクティックのテクニックの一つ…)の略称です。健康にとって3大要素【構造(Structure)、化学(Chemical)、精神(Mental)】の一つが突出することなくバランスされていることが大切ということは、カイロプラクティックの創始者であるD.D.Palmerも唱えていますが、カイロプラクティックは背骨・骨盤及びその背景にある神経系を重視しているため、どちらかというと化学や精神といった問題へのアプローチは苦手としていました(私見かもしれませんが…)。それらを補完するために後に色々なテクニックが生まれてくるのですが、AKもその一つと言えます。ただ、それらの中でも先んじて取り組んできたテクニックと言え、それによる蓄積(50年以上の…)もまた多いテクニックなのです。化学の分野への造詣が深く、栄養素を用いたアプローチには早くから取り組んでいます。

AKでは身体の状態を、筋力検査を通じて探って行きます。腰痛や肩こりの要因を探るためにチェックしているのですが、その結果を通して筋骨格のバランスを把握しています。ただ、症状を引き起こす原因は筋骨格だけではありません。自律神経の問題からも痛みやこりは引き起こされるのです。私達カイロプラクターは痛みやこりの改善だけを目的としている訳ではなく、患者さんをより健康な状態に導くことに主眼を置いていますので、内臓機能にも着目し、背景となる問題がないかを探っているのです。

ちなみに、AKでは特定の筋肉と特定の内臓との相関性を位置付けており、その筋肉に弱化がある場合、内臓機能が低下している可能性があるのでは…と考えます(内臓の病理的な問題を判断している訳ではなく、あくまでもしっかりと働けているのかという観点からの判断材料の一つとして見ています…)。筋肉と内臓との相関性というと懐疑的な見方をされる方は多いと思います。この点については、西洋医学や他アプローチの研究論文(体性内臓反射を介して、身体の表面から内臓の機能に働きかけようという研究や療法は昔から多々ありました…)を参考にしてAKの創始者(George J.Goodheart,Jr., D.C.)や多くのアプライド・キネシオロジストによって臨床的に組み上げられてきたものと思ってもらうのが一番かと思います。

特定の筋肉に弱化がある場合、関連する内臓の反射点に触れてもらって筋力が改善するか…といった検査も行います(反射点への施術が必要かを判断…)。この他にも、回盲弁症候群横隔裂孔ヘルニアといった問題に対しても筋力の変化をチェックしながら必要な方向を定め、その方向に軽い押圧を加えるといったアプローチも行っております。また、欧米の場合、豊富なサプリメントを利用できますので、それらを使って機能を向上させています。

ただ、このようなアプローチを行う上で最も大切なものが問診です。患者さんが訴えている症状があってこそ、この問題が背景にあるのでは…といった気付きにつながるのです。また、胃腸の問題も、血糖値の問題も、副腎の問題も複雑に絡み合っています。一つの筋力低下を改善させればそれでOKという訳には行きません。複数の筋力検査をしてやっと施術するポイントを絞り込めるというケースも多いですし、経過を探って行かなないと判断できないというケースもあります。今どういう体調なのか(本人が意識していない症状がある場合も…)を、経過を含めて詳しく聞くことは、アドバイスを含め施術する上で欠かせない情報なのです。

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