腰背部痛(腰・背中の痛み)、便秘
【症例報告06】

カイロプラクティックこまば
【東京都目黒区 井の頭線駒場東大前駅すぐ】

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症例のポイント:背中を丸めた座り方は、腰背部痛だけでなく、腹部を圧迫して腸の運動を阻害します。その点からも座り方は大切です。

30代女性。

症状

  • 10年ほど前にテニスをした際に腰を痛め、それ以降腰と背中にじわっとするような違和感(厚い膜がかかったような感じ)がある。
  • 片側で重いものを持つ、バスの座席に座る、姿勢を無理に正すといった際に痛みが出る。
  • 背中に腕を回してもたれるようにすると楽になる。
  • 10年来の便秘で、これが改善すると嬉しいとのこと。

経過

腰部はストレート(前弯の減少)で左凸の弯曲が認められること、普段から胸腰部を頂点に背中を丸めた座り方をしていることなどから前後左右のバランスの崩れ(骨格だけでなく筋肉も含めて)が症状に関連していると考えられました。腰背部の筋肉にこの年代の女性の方にしては少し強いすじ状の硬結が認められたため、何故だろう?と考えていたのですが、既往症から一日中腰を屈めて座ることを余儀なくされていた時期があったそうです。その時の生活習慣が原因という訳ではないのですが、筋バランスの悪化、筋肉内の血流不全といった問題を引き起こしていたことが疑われます(硬結もその頃に作られたのかもしれません)。症状の長期化の要因になったのではないでしょうか。

カイロによる調整として、腰の前後左右の筋バランスを整えるよう関節へのアジャストメントと軟部組織へのアプローチとを組み合わせました。厚い膜がかかったような感じが取れてくることを感じて頂けているのですが、当初はしばらくすると戻ってくるという状況でした。4回目以降調整による効果が維持されるようになってきたため、現在は間隔を空けながら定期的に来院して頂いております。

便秘に関しては、自律神経の働きが改善することによる副次的な効果が期待できるとお話した上で、腰背部痛の調整をメインに、腸の働きの改善も考慮しながらアプローチしておりました。結果として、3回目の来院後に伺ったところ便秘が良くなっているとのことでした。といっても、調整後はとても良いが徐々に戻ってくるという状態だそうです。腰背部痛とあわせ、効果を維持できるよう継続的にアプローチしています。

ため息をついている女性のイラスト

座り方はとても大切なインフォメーションとなります。姿勢が悪いと言われる方は概ね背中を丸めた座り方をしていますが、その姿勢は本来あるべき腰椎の前弯(背骨には首と腰の部分で前に凸、胸の部分で後ろに凸となるカーブがあります)を減少させ、腰背部の筋肉に常に伸ばされた状態を強いることになります。筋肉の前後のバランスを崩し、様々な症状の原因となるのです。

この患者さんの場合は、上記機序による症状の長期化と同時に、その姿勢が腹部の圧迫を引き起こし、腸の運動を低下させていたことが疑われます。小腸や大腸といった消化器系の内臓器を支配する自律神経は胸椎下部~腰椎~仙骨レベルから出ていることもあり、腰背部痛へのカイロによる調整が結果的に腹部の圧迫や自律神経の活性化を引き起こし、便秘の症状改善につながったと思われます。背骨・骨盤へのアプローチを含めて全身のバランスを整えて行くことの大切さ、効果の大きさを改めて感じることが出来ました。それこそが、カイロプラクティックの魅力なのです。

座り方が大切なインフォメーションになることを示すソファに斜めに座っている女性のイラスト

以前から腰と背中が痛くて、高さの合わない椅子に座ったり、重たい荷物を持つとかなりつらい状態でした。腰の痛みを気にせずに生活したいなぁと思いました。治療して頂いているうちに、痛みが軽くなってきているのを感じます。また、正しい姿勢を心がけるようになりました。

長い間悩みの種だった便秘が治ってきて、肌の調子が良いのも嬉しいです。

※症例の一覧はこちら→症例報告

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