『つま先立ちは出来ますか?…』
【カイロこまば通信】

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テーマ:つま先立ちは出来ますか?…

前回、脚・足についてお話したので、今回は足の問題をスクリーニングする方法を紹介したいと思います。エクササイズにもなりますので、ぜひ試してみてください。

今回のテーマは、足関節の動きに関わる下腿の筋肉をチェックする方法を紹介します。

方法は簡単、つま先立ちです。両脚同時のつま先立ちが出来るかどうか、更にはどの段階で動揺するかといった点をチェック。ご自宅の鏡の前で、またどなたかに見てもらいながら試してみてください(注意事項:倒れないように近くに支えがある場所で行ってください!!…)

つま先立ちをイメージする画像

まずは方法の確認です。といっても、肩幅くらいに軽く足を開いて姿勢よく立ち、そのままつま先立ちするだけです。

ゆっくりと踵を持ち上げて、しっかりとつま先立ちをする。1・2秒キープして、戻してください。下記のポイントをチェックして欲しいのですが、2・3回行ってみて、同じ傾向があるようだと、その動作に関連する筋肉が弱化している可能性があります。

  1. 踵を持ち上げ始めに揺れる・・・第三腓骨筋の弱化
  2. 踵が側方にぶれる・・・後脛骨筋の弱化
  3. 踵を最後まで上げた状態を維持できない・・・長・短腓骨筋の弱化

これらは、その筋肉の走行、作用から疑われる筋肉ですが、ふくらはぎにある下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)や指を動かす筋肉もかかわります。上位にある骨盤の傾きが影響しているかもしれません(体重の両脚への均等分散を乱している…)。なので、一概にこの筋肉の問題とは言い切れないのですが、どの筋肉の問題であれ、これは足関節での動きになりますから、足に問題があるかをスクリーニングする方法でもあるのです。

ここまで、筋肉の名前がたくさん出てきて正直よく分からないと思いますが、分からなくても大丈夫です(興味のある方は、来院された際に聞いてください…)。大切なことは、つま先立ちは出来ないといけない動作だと言うことです。

出来ていないとすると、"普段、上手く歩けていないのでは?…"といった疑いが生じてきますし、足を内反捻挫しやすいとか、踵の痛みといった足底の問題を抱えやすいといったリスクも気になります。というのは、1.~3.で名前の挙がった筋肉は、足先を持ち上げたり反らしたりするだけでなく、足底のアーチを保つ役割を担っています。それらの筋肉に弱化があると、歩く際の"踵からついて、足の外側に重心が移り、その後親指の付け根に移って最後親指から離れる"という本来の重心の流れが損なわれているかもしれないのです。

例えば2.で挙げた後脛骨筋が弱化すると足底の内側縦アーチがなくなり、偏平足ぎみになりやすいです。そうなると、踵から足の外側に重心が移らずにすぐに内側に移ってきて、あまり親指を使わずに離れる傾向があります(親指の付け根に負荷がかかり痛みが出ることも…)。また、歩く時に足先が持ち上がらずに突っかかることが多いという場合は、1.で出てきた第三腓骨筋が弱化している可能性があります。歩く、更には地面からの衝撃を吸収するといった役割を果たす上で、これらの筋肉は重要なのです。

バランスをとるのが難しいという方もいらっしゃると思います。つま先立ちで立つことはあまりないので、神経系の働き(姿勢維持…)が追いついていないことも考えられます。ただ、バランスをとるのは筋肉ですから、その背後に筋力低下が潜んでいるかもしれないのです。筋肉は使ってあげると力が回復してきます。同様に筋肉を使ってあげると神経も活性化してきます。"バランス感覚悪いから…"と決め付けず、エクササイズされてみてはいかがでしょうか。

ではどのようなエクササイズが良いかと言うと、簡単なのは検査と同じつま先立ちです(繰り返しになりますが、倒れないように近くに支えがある場所で行ってください!!…)。踵をゆっくりと持ち上げ、ゆっくりと下ろす(親指にもしっかり力が入っていますか?…)。痛みが出ないよう、2・3回を1日数回。ちょっとした空き時間にでも出来ますので、バランスのトレーニングと思いながら、試してみてください。

カイロこまば通信vol95のイメージ画像

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