『副腎疲労・低血糖に対する食事 パート2…』
【カイロこまば通信】

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テーマ:副腎疲労・低血糖に対する食事 パート2…

前回に引き続き、食生活改善に向けてのお話です。今回で終わりにするつもりだったのですが、入りきらなくなってしまいました。なので、次回もお付き合いください。

今回も副腎疲労や低血糖(機能的なもので、病的な要因によるものではありません…)に対する食事の仕方についてお話して行きます。

まずは避けて頂きたい食品ですが、前回もお話していますが精製された物(小麦粉や砂糖…)は避けて頂いた方が望ましいです。精製前の自然な食物にはそれらの代謝に必要なビタミンやミネラルが含まれていますが、精製されることで取り除かれ、栄養素のないカロリーになってしまっているのです。更には、それらを代謝するためにもともと枯渇した状態にあるビタミン・ミネラル(身体の回復・維持に必要です…)をより失ってしまうことになるのです。

とはいっても、料理に砂糖は使いますし、食べないことによるストレスも考慮しないといけないので(症状が酷い場合は、そんなことは言っていられませんが…)、摂取量や食べる機会を減らすこと(小麦粉や砂糖の話です…)、なるべく未精製のもの(全粒粉や黒砂糖…)を使うこと、野菜や良質なたんぱく質・脂質を同時に食べることを心掛けてください。

ここで"良質な"と書きましたが、加工食品は添加物や硬化油(液体の油を固めるために水素を添加して合成したもの…)を含むといった問題があり避けましょう。それら自体の危険性も気になるところですが、代謝するためにビタミンやミネラルを使わなければならないということも問題です。手軽に食べられる甘い物や美味しい物(ファストフードやジャンクフードも…)は、血糖値の急変動といった低血糖の問題がおきるだけでなく、消化にかかる負担も考慮する必要があります。習慣化という危険なループに陥りやすいものでもあるので、本当に今のペースで食べ続けて良いのか、一度考えてみてください。

他にも避けて頂きたいものとして、お酒やコーヒー(カフェインは副腎疲労には大敵です…)、チョコレート等々あるのですが、今までもお話ししているので省略し、果物について少し書きたいと思います。果物は栄養化も高いのですが、糖分やカリウムを豊富に含むこともあり、注意が必要です。

果物には糖分やカリウムを含んでいることをイメージさせるイラスト

副腎の機能にはナトリウムやカリウムといったミネラル分のコントコールもあるので、副腎疲労や低血糖がある方は、特に午前中は果物の摂取は控えた方が良いです。朝にバナナ1本で済ますというのは、特にカリウムの多い果物なので避けないといけません。また、副腎疲労がある方はナトリウムを強く欲する傾向があるのですが、ミネラル分を調節するホルモンが副腎疲労によって低下し、ミネラルを上手くコントロールできないことで欲しているのです。そのような場合、血圧を気にして塩分を避けるということをすると、ナトリウムとカリウムのバランスが崩れたままになってしまうので、少し塩をとってもらった方が好ましいのです(もちろん摂りすぎはダメですが…)。コップ1杯の水に小さじ1/3程度(美味しいと感じる程度で…)の海塩(ミネラルを含んだ自然塩で…)を混ぜた塩水を朝に飲むのも良い方法です。

副腎疲労を改善させるために必要な栄養素ですが、先ほどもお話ししたようにビタミンやミネラルは重要です。特にビタミンCは副腎ステロイドホルモンの代謝に不可欠で、過剰分泌による身体の酸化も防いでくれます。また、ビタミンB群(ホルモンの生成過程で必要…)も副腎疲労では枯渇している栄養素ですし、神経の働きに重要な役割を果たします。副腎疲労や低血糖からくるイライラや鬱といった問題にも関わるので、意識して摂りたいところです。ミネラルとしてはマグネシウムを摂ってもらいたいのですが、合わせてカルシウムも必要です。(他にも必要な栄養素や有効と言われるサプリもありますが、まずは上記から…)

では、このような栄養素をどのように摂るべきでしょうか。サプリメントで摂るのも良い方法ですが、その場合は合成されたものではなく、天然のサプリメントで摂った方が望ましいです(例えば、ビタミンCは単独ではなくバイオフラボノイドと一緒に摂るべきですが、天然のものであれば入っています…)。ただ、毎日複数のサプリメントを飲まなければならないというのもどうかと思います(これも症状に応じてですが…)ので、なるべく多種多様な自然食品を摂る、野菜は色鮮やかな物をたくさん摂るようにしてみてください。ネット等で上記の栄養素が多く含まれる食材を調べて意識して摂るようにするとより良いですので、ぜひ!

次回も食事についての続きです。

カイロこまば通信vol116のイメージ画像

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