『胸郭に対するエクササイズのご紹介…2』
【カイロこまば通信】

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テーマ:胸郭に対するエクササイズのご紹介…2

胸郭のエクササイズについての続編です。今回は、肋骨に付着して胸郭全体を傾けたり、回したりする働きのある腹斜筋をストレッチする方法についてご紹介します。今回で胸郭シリーズは最後になりますので、ぜひご覧ください。

胸郭のエクササイズの続きです。前回は胸郭を膨らませることを意識したエクササイズを紹介しましたが、今回は腹斜筋のストレッチについてです。

まずは腹斜筋についてです。腹筋というとお臍周辺にある縦に走る腹直筋がイメージされますが、腹筋は一つの筋肉ではなく筋肉群で、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋に分かれます。「胸郭の傾き」というテーマからは、中心にある腹直筋よりも外側に位置する内・外腹斜筋がポイントとなります。

なぜかと言うと、それらは肋骨の外側から骨盤の外側にある腸骨などに交差するように付着しているため、身体を傾けたり回したりといった左右に偏りが生じる動きに関わるからです(筋肉ですから緊張や弱化で左右差が生じます…)。それらの筋肉がどの辺りにあるかは図を参照して頂きたいのですが、大きな筋肉ですので、左右差が生じれば生じるほど、胸郭の傾きにつながります。

腹筋群の位置を示したイメージイラスト

腹筋群に偏りがあるかを把握する一つの方法としては、お臍の位置があります。これは胸郭に傾き(例えば、胸郭全体が片方に偏ったり…)があることも示唆していますので、参考にしてみてください。チェックは簡単です。姿見の鏡を見て、顔の中心を通る垂線上にお臍がのっているかをチェックしてください。次に、両足をそろえて(内側を付けて…)まっすぐ立ってお臍を見ます。両眼で見てお臍からの垂線が両足の中間を通っているかをチェックしてください。どちらかでもずれているようであれば、腹筋群に(胸郭に…)偏りがあることが疑われます。

もちろん、人間の身体ですから全くの左右対称とはなりません。ある程度許容される範囲というのはあると思います。また、偏っていないから大丈夫とも言えません。見た目上は大丈夫でも胸郭に偏りがあるケースはよく見られます。ただ、見て気になるほどでしたら、腹筋群や胸郭にある程度の偏りが潜んでいる可能性が高いので、ぜひストレッチ等を試してみてください。

では、腹斜筋のストレッチ方法についてご紹介します(この方法でないと…ということはありませんので、ご存知の方法があればそちらでどうぞ…)

立ったまま、身体を横に傾けます。左右で行い、反対側の側腹部(脇腹…)がより張ってくる方を選び(お臍が偏っている側の反対に傾けるパターンが怪しいのですが、必ずではないので試してみてください…)、そちらに身体を傾けて、そこから両手を外側に60度ほど開いて身体を傾けた側の手を前側に、反対側の手を後ろ側に回して行きます。その際、顔や胸部が天井側を向くように身体も回して行きます(無理に回さなくても、すぐに反対側の側腹部が張ってくると思います…)。この動きで身体を傾けた反対側の外腹斜筋がストレッチされます。今度は、身体を傾けた側の手を後ろ側に、反対側の手を前側に回して行きます。その際、顔や胸部は床側を向くように身体を回して行くと、身体を傾けた反対側の内腹斜筋がストレッチされます。

外腹斜筋と内腹斜筋のどちらの方がより張るか(伸びないか…)を確認してください。左右両側、内・外腹斜筋両方というように全体的に行ってもらっても大丈夫ですが、より張りが強い側・筋肉を多く行ってください。なお、瞬発的に力をかけるのではなく、ゆっくりと動かして行く…張って来たらそこでしばらくキープする…といった点を守ってください(無理せず、少しづつ…)

もちろんストレッチだけで胸郭の傾きが改善するとは言いません。骨盤や脊柱に施術をしたり弱化筋を改善させたりといったアプローチも必要です。ただ、アンバランスを放置することは様々なトラブルにつながりますので、まずはストレッチから試してみてください(凝り固まっている筋肉は、動かして、筋肉内の血流を改善させることから始めましょう…)

カイロこまば通信vol141のイメージ画像

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