カイロこまば通信 第146回
【2017.03.27 発行】
テーマ:患者さんの声をご紹介します…
先日、一昨年に来院頂いた患者さんから"患者さんの声"を送って頂けたので、ご紹介します。自律神経に関わる様々な症状をお持ちだったので、自律神経のこと、副腎のこと、脳と腸との関係など、日常生活へのアドバイスも交えながら色々とお話させて頂きました。
※患者さんの声は別ページで紹介していますが、今回はカイロこまば通信に紹介した内容のため、ここでも掲載します。
今回は、先日患者さんの声を頂いたので、それをご紹介したいと思います。その方は海外からの一時帰国中に来院され、戻られるまでの短期集中の形で施術させて頂きました。自律神経や副腎に関わる様々な症状をお持ちの女性でした。
ご予約をメールで頂いた際に「一時帰国中の短期間で…」といったお話があり、事前に症状について質問させて頂きながら状況を把握させて頂きました。お仕事が忙しいといったことがあってか数年前から自律神経の不調に関わる症状が出てきたとのことで、病院で血液検査(ホルモン値も含めて…)をされても問題はなかったそうです。
来院時は慢性的な疲労や冷え、頭がぼーっとする、股関節や腰の痛み、動悸や発汗がひどい(他にも…)といった症状を訴えられていて、自律神経やホルモンバランスの問題が関わっていることが疑われました。また、ご本人も自律神経や副腎疲労といったことについて調べられていて、糖質制限食やサプリメントを摂るようにされたり、運動をされたり、寝る前のスマホやTVを避けたりといったことに注意されていらっしゃいました。
当院には実際は半月の間に4回来院頂きました。初回にも詳しく問診したり、自律神経に関わる検査や18種類の筋肉の筋力検査(頭蓋骨の呼吸性運動や内臓機能といった点から筋力が変化するポイントも探りながら…)をしたりといったことを行っています。特に、股関節周りの右側の筋肉に弱化が多く、頭蓋骨や回盲弁といった問題もあることが疑われ、全身から施術させて頂いています。ただ、このような症状は、施術だけで改善するものではなく、日常生活から変化を加えて行くことが欠かせません。そのためにも、自律神経とホルモンの関係性、自律神経を制御する脳幹部の働き、脳と腸とのかかわりといったお話をさせて頂きながら、更に日常生活で気を付けること、また帰国後にも実践できることを探って行きました。
そのようなお話の中でリーキーガットシンドローム(腸管壁浸漏症候群:腸管壁の網目が緩くなって食物の分解が十分でない状態でも吸収され、それが異物となって免疫反応が過剰に働いている状態と思ってください…)についても紹介しています。リーキーガットは様々な症状をもたらすので、このようなリスクもあるよ…といった紹介ではあったのですが、胃腸の状態や食生活習慣が自律神経の働きに影響すること、そこが入口になることをご理解頂けたと思っております。
4回の施術後には全体的に楽になって頂けました(特に発汗がひどい点は落ちついて頂けました…)が、日常生活から様々なチャレンジをして頂けたからだと思っております。もちろん、様々な症状がありますから、よくなって頂けた部分とあまり変化が出なかった部分とがあります。自律神経の症状は短期間ではなかなか難しい点もあり、できる範囲でとなってしまったのですが、帰国後にも活かせるよう、特に食生活に関するアドバイスをさせて頂きました。
自律神経や副腎の症状は簡単ではありませんが、参考にして頂ければと思います。
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