『運動習慣の必要性を実感して頂くために…』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:運動習慣の必要性を実感して頂くために…

アプライド・キネシオロジーに反復性の筋活動をチェックする検査があります。その検査は、運動習慣の必要性を実感して頂く手段と成り得ます。反復性の筋活動とはどのようなものかを知って頂き、当院ではそれをどのように利用しているかをご紹介します。

今回は反復性の筋活動といったアプライド・キネシオロジー(以下、AK…)のテクニックを紹介しながら、運動習慣の必要性を実感して頂くために…というテーマでお話します。

AKは筋力検査を用いますが、単純な筋力検査だけでなく、変化を付けて筋力検査を行うことで、より深い問題を探って行きます。今回ご紹介する検査法は、エアロビック/アネロビック筋活動、患者誘発性反復筋活動で、筋活動を反復させることで筋肉が安定した力を発揮できているのかを探るといったものです。

前者は有酸素性の運動と無酸素性の運動のことで、検査対象の筋肉に含まれる遅筋線維と速筋線維の優位性によって反復させるスピードを変えながら筋力検査を繰り返した際に弱化が出てくるとNGとなります(押圧に対する抵抗の反復…)。後者は患者さん自身が活動を反復させる(筋の収縮を繰り返す…)ことをした後に筋力検査を行うと弱化が出てくるというものです。どちらも通常の筋力検査では正常と出てきた上で行う検査ですが、姿勢や症状からこの筋肉が怪しいけど筋力検査では正常だし…?といった時に問診や他の検査結果に応じて追加で選択されることがあります。

改善させるためには、それぞれに手法(反射点への刺激や筋付着部への押圧…)があるのですが、再発防止には栄養素の補給が推奨されています。例えばエアロビック筋(遅筋線維が多い姿勢維持筋…)であれば鉄分、アネロビック筋(速筋線維が多い非姿勢筋…)であればパントテン酸といった栄養素のサポートが必要となっています。エアロビック検査でもアネロビック検査でも弱化が出るような場合やエアロビック筋の複数で弱化が出るような場合は別の栄養素(必須脂肪酸…)によるサポートが必要と言われています。患者誘発性反復筋活動では、全身性の問題が疑われる場合はビタミンEが必要とされています。

筋力を発揮する際の筋線維の機能や代謝を考慮すると、このような栄養素のサポートが必要であることは理解できるのですが、AKの本場であるアメリカがサプリメント大国ということもあって栄養指導が組み込まれているといった側面もあると思います。

ここまでが通常のAKでの検査・施術方法ですが、この検査手法(特にエアロビック/アネロビック…)は筋力検査を繰り返さなくてはならず、患者さんにかかる負担が大きいという点や連続して一定の筋力を出そうとすることの難しさといった点が気になるため、当院ではそのまま検査することはほとんどありません(現状では…)。通常の筋力検査で正常となる筋肉に対してではなく、弱化が戻る筋肉に、それを改善させるポイントを探る一環として反復活動後の筋力検査を取り入れています(問診や検査結果に応じてで、必ず行う訳ではありません…)

筋力を安定させるためには、筋力検査で弱化となれば改善させるよう多方面からアプローチ(背骨・骨盤を調整したり、反射点を刺激したり…)し、その筋肉が正常に使える状態で動作を繰り返すことで本来の使い方を脳に覚えこませて行く必要があります。この後半部分は日常での生活習慣や運動習慣が大事になってきます。弱化が戻りやすい筋肉に対してエアロビック反復運動を行い、それで筋力が改善してくるようであれば、ぜひ有酸素運動を日常生活の中に取り入れて頂きたいのです。

一方、普段運動習慣がある方でアネロビック反復運動を行ったところ複数の筋肉に弱化が出るようであれば、無酸素系の運動が過剰になっているかもしれません。そのような場合は、少しペースを落とされるべきとお勧めしています。このように、この検査は運動習慣に変化を加えるべきかの判断材料として利用できるのです。

患者さんに実感して頂きやすい点からこの検査を用いますが、とはいっても検査結果が必要と出なければお勧めできない話ですし、この検査で全てが判断できる訳ではありません。必要性を実感して頂きやすい手段の一つでしかないのです。

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