症例のポイント:膝のトラブルはそこにかかる負担を減らしてあげないと改善してきません。なるべく早い段階で来院されることをお勧めします。
このような患者さんでした
60代女性。
症状
- 前日夜から右膝外側が痛み出し、普通に歩けない、痛みで階段を下りられないという状態。上るのは少々痛いが大丈夫。
- 前日は踊り(日本舞踊)の練習で捻りが加わる膝の曲げ伸ばしをたくさんした。
- 4年前にも同症状で歩けなくなったが、カイロプラクティックで良くなった経験があるため、当院を検索されて来院。
- 4年前のカイロプラクティックでは腰の問題と言われ、1回の施術で改善したとのこと。なお、その際は足にしびれはなかったが、半年前から足にしびれ感があるとのこと。
経過
急性の症状ということで炎症が気になったのですが、膝関節外側や脛骨前面に圧痛はあるものの、熱感や腫脹は認められなかったため、動きを伴う検査を加えて行きました。
膝に問題があることは間違いなかったのですが、足にしびれ感があること、よく歩くといった生活習慣、過去の治療歴を考慮し、腰部を含めて広く検査を行ったところ、足と骨盤部にも問題が認められました。
カイロによる調整は骨盤部・膝関節・足関節へのアジャストメントと膝関節周囲の軟部組織へのアプローチとを組み合わせて行っています。初回後には膝外側にポイント的な痛みが少し残る程度まで改善し、階段も痛みは出るが問題なく下りれるようになり、喜んでおられました。
翌日に再度来院して頂いたのですが、「朝はまだ少し階段を下りるのが嫌だったけど、動いているうちに気にならなくなって、今は痛みはない。仕事もサポーターをすることで問題なく出来た。」とのこと。検査においても、膝に圧痛は認められず、機能的な問題も改善していました。骨盤のバランスも改善していることから、膝の問題は良い状態になっているとお伝えしています。
なお、しびれ感は軽減したとはいえまだ残っていました。継続して来院頂くか話し合ったのですが、さほど気にならないということもあって、膝の問題を含めてしばらく様子をみてまた来院して頂くこととしました。

コメント
膝の痛みは立ったり歩いたりするごとに痛みが出ますので、日常生活を送る上で大きな負担となります。年配の方の場合は加齢に伴う変性によって関節自体に問題が生じることも多く、やっかいな症状とも言えます。とはいえ、この患者さんの膝の痛みはとても早く改善したケースといえ、私自身ほっとしています
(他院での調整で1回で改善したから…というお話もあって反応が出やすい方なのだろうなとは思えたのですが、少々プレッシャーのかかるお言葉ではありました…)
このような良い結果をもたらすことが出来た大きな要因は次の2点だったと思います。
- 早い段階で来院して頂けたこと。
- 普段からよく歩かれていること。
膝の問題だからカイロプラクティック!という選択をして頂けたことがとても嬉しく、やはり膝の問題は局所だけではなく身体全体のバランスを考慮したアプローチをしないといけないと再認識することが出来ました。また、この患者さんは多いときには1日2万歩に達する程よく歩かれています。普段から膝に適度な負担をかけていることで関節軟骨、筋肉、靭帯といった組織が刺激され、加齢に伴う変性を遅らせ、より柔軟性のある強靭な組織を維持できているのだと思います。

患者さんの声
先日はありがとうございました。あれから元気に仕事に付いております。先生に助けて戴きました。また治療してもらいにときどき寄らせてください。一つバクダン(※1)をかかえていますが、まあ頑張って前進してます。
(※1)膝のことだと思います。
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