手のしびれ…本当に頚椎ヘルニア?(末梢神経絞扼障害)
【症例報告17】

カイロプラクティックこまば
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症例のポイント:手のしびれがあると画像から頚椎ヘルニアと診断されることはよくあります。ただ、しびれているのは手ですから、もっと先までチェックしてみるべきではないでしょうか。色々と見えてくるかもしれません。

50代女性。

症状

  • 2週間前から右手親指にしびれが出て、ひどいと腕にも出る。
  • MRI,CTスキャンで、軽い頚椎ヘルニアと言われた。
  • しびれの出る1か月前から二の腕の外側に痛みがあったが、今は気にならない。
  • 昔から右の肩こりがあり、ひどいと気持ち悪くなる。
  • 頭痛は最近はなかったが、昨日はきりきりとする痛みが出た。

経過

初回検査では、まず頚椎ヘルニアの確認を行いましたが、しびれは誘発されませんでした。肩が丸まる姿勢から胸郭出口症候群(TOS)の検査を行ったのですが、鎖骨を押し下げるとしびれが誘発されました。加えて末梢神経に沿って検査したところ、右手首付近で橈骨神経を刺激するとしびれが誘発されました。ちなみに、頚部の可動性は減少しています。

以上の検査結果と問診の内容を踏まえると末梢神経絞扼障害(特に右橈骨神経)が疑われ、右手に伸びる末梢神経のルートに沿って絞扼が疑われる部位周囲の緊張を改善させるようアプローチしました。初回後は、まだ親指のしびれは残っていたのですが、首・肩の凝りは楽になって頂きました。2回目来院時に伺ったところでは、しびれは軽減しているも残っており、来院前日からは強くなってきたとのことでした。同様のアプローチを続けた結果、4回目来院時には、しびれは気にならなくなっているとのことでした。それ以降間隔を空けながら10回ほどみさせて頂いたのですが、右手のしびれは戻ることはありませんでした。肩こりに関しては、楽になって頂いているのですが仕事に伴って戻る傾向にありましたが、頭痛は出てきませんでした。

上肢の末梢神経障害が起こりやすいポイントをイメージしたイラスト

この患者さんの場合、軽い頚椎ヘルニアが画像診断上疑われたのですが、検査をしてみるとヘルニアは除外できる結果となりました。そのため、末梢神経絞扼障害を疑いテストしたのですが、胸郭出口症候群(特に肋鎖症候群)と手関節の機能障害が認められ、年齢に伴って頚椎が変性していることも考慮して、首から手首まで末梢神経のルートや絞扼されやすい部位にアプローチして行きました。肩こりは戻ってしまう傾向にありましたが、しびれに関しては十分な効果を引き出すことが出来たと考えております。

この患者さんのように、手にしびれがあって画像から頚椎ヘルニアの疑いと診断されている方は多いのではないでしょうか。そのような方の中には、診断されるも特に治療はされず、そのままになってしまっているという方も多いのではないかと思います(実際に他の症状で来院された患者さんからよく聞くことのある話です…)。もちろん、頚椎ヘルニアによってしびれる方もいらっしゃいますが、ダブルクラッシュシンドロームを引き起こさないためにも末梢神経をチェックしておくことは大切です。

画像診断はとても有効な診断法ではありますが、私達カイロプラクターは画像診断ができない分、身体を動かしながら症状の変化を探ることに長けています。半ば諦めている手のしびれをお持ちの方、そのままにはしないでください。カイロプラクティックには、その方の症状に応じてお手伝いできることがたくさんあります。ぜひ一度チェックさせてください。

※症例の一覧はこちら→症例報告

腕の痛みやしびれをそのままにしていませんか?と問いかけているイラスト

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