『問診で詳しく聞かれるのは困ります?』
【カイロこまば通信】

カイロこまば通信は、2006年11月から当院入口で配布してきたニュースレターです。様々なテーマで健康情報を発信していますので、ぜひご覧ください。順次掲載して行きます!

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テーマ:問診で詳しく聞かれるのは困ります?

今回は少し趣向を変えて、問診の大切さについてです。「病院ではなかなか話を聞いてもらえなくて…」というお話を伺うこともあります。でも、腰痛などの筋骨格系に関わる症状の場合、しっかりとした問診は欠かせません(と、私は考えています…)問診が何故に大切なのか…今回はその点に注目します。

病院で問診している時のイメージイラスト

さて、病院の問診ではどのような点を聞かれますか? 「痛いところはどこ?」「どうすると痛いの?」「どのように痛いの?」「どうしたら痛くなったの?」「しびれはない?」というところでしょうか。その後に患部を確認したり、動かしてみたり、レントゲンを撮ったりと進みますから、まずは検査のために必要な状態を把握するという事に重点が置かれているように感じます。

もちろんそれも大切です(要点を短時間で把握する…次の患者さんを待たせないためにも必要ですよね…)。病院では画像(レントゲンやMRI…)で重篤な問題の鑑別診断ができるから必要最低限の項目に絞ることが可能なのかもしれません。でも、その症状を引き起こしている要因を探るための質問(他の部位からの関連性や普段の生活習慣との兼ね合いなど…)も必要では?と考えるのが私達カイロプラクターです。

では、カイロプラクティックではどのような問診をしているのでしょうか。

このように書くと何か特別な問診をしているように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。ただ、症状について(何時から、どこが、どのように、どういう時に、など詳細に…)発生した状況について(どのような動作をしていたか?…)その他の症状について(怪しい箇所に問題が出ていないか?発生した順序はどうか?…)普段の生活習慣について(普段良くとる姿勢は?運動は?…)症状への治療歴(病院でレントゲン撮影をしたか?どのような治療をしてきたか?…)既往歴を聞いているだけです(少なくとも5分はかかっているでしょうか…たくさん症状のある方では20分以上かかることも…)

ケガをした時の状況にヒントが隠されているかも…ということをイメージしてもらうためのイラスト

問診から得た情報の解釈の仕方は病院とは異なります。理学療法を中心とするリハビリテーション科のようなところであれば同様な解釈になるかもしれません(カイロプラクティックも解剖学や運動学、生体力学といった点から判断しますから…)が、背骨や骨盤、頭蓋、更には筋肉の機能障害を探りながら、全身のバランスからの影響を考慮する視点が強いのがカイロプラクティックの特徴です。

受傷の起点やどのような動きで痛みが誘発されるかといった質問から、どの部位に負担がかかっているのか?どの筋肉が関わっているのか?関連する部位からの影響は?といった点を考え(例えば前に屈む時の腰痛であれば、椎間板の問題も疑われますが、お尻にある大殿筋の弱化が原因かもしれません…その大殿筋の弱化は骨盤の傾きや頚椎からかも…)、姿勢検査や可動域検査につなげて行くのです。

問診から得られる情報は症状の変化を把握する指標としても大切ですし、どのような運動が必要か、どのような姿勢を避けるべきか、どのような習慣を改めるべきかといったアドバイスにも活きてきます。だからこそ、カイロプラクティックにとって欠かせないのです。

でも問診が大切なのは、カイロプラクティックだけではないはずです。問診でその治療院の方向性が見えてくることもありますので、今後病院や治療院に行かれた際に問診に注目されてみては如何でしょうか。今まで気付かなかったポイントが見えてくるかもしれませんよ。

カイロこまば通信vol51のイメージ画像

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